コンバージョン率とは、たとえば広告などからユーザがWebサイトにアクセスしたとして、それが例えば購買であるとか、会員登録であるとか、資料請求や、何らかのサービスへの申し込みなど、といった、コンバージョンと呼ばれる行為にユーザを導けた確率を指します。
具体的に何をコンバージョンにするかはサイトによって違います。たとえば有料の会員登録をしてもらいたいサイトではコンバージョンは一時的に無料であるが後に有料になるサービスへの会員登録である、というふうにされることもあるでしょう。ショップページであれば、まさに商品購入などがコンバージョンとされることが多いのではないかと思います。
さて、このコンバージョンを評価する値の一つであるコンバージョン率とは、だいたい数値的には、そのサイトでコンバージョンであるとされた行為を行ったユーザ数を、サイトに訪問したユーザの数で割ったような値になります。
こういった算出方法からも分かるように、コンバージョン率は、即ちどれだけ効率的にユーザをコンバージョンに持っていけたかを示すことになりますから、コンバージョン率UPは、サイトへのアクセスアップとはまた別に、目指すべき目標になりえます。
例えば1000人アクセスして100人コンバージョンに辿り着くような、10%のコンバージョン率があるサイトがあったとして、200人のコンバージョンをコンバージョン率UPなしになしとげるには2000人のアクセスがいりますが、コンバージョン率UPをなしとげ、コンバージョン率を20%にすれば、1000人のアクセスのままでも200人分のコンバージョンが見込めます。これは極端な例ですが、つまりはそのように、重要な指標であるといえましょう。
さてこのコンバージョン率UPには、コンバージョンによりユーザに与えられるサービスの魅力を伝えられるように、Webサイトを改善するのが大事です。例えばデザイン的には、プッシュしたいサービスを目立たせて魅力を感じさせるようにするとか、魅力を感じさせるために強調したい部分を、色をうまい具合に変更して変えるなどというものがあります。商品や、コンバージョンとして扱うからには、そのコンバージョンを設定するユーザへの利点、つまり魅力があると、提供する側は考えています。つまりそこをうまいこと表し、ユーザに見せて、コンバージョンにいたるまでの動機を与えられるようにすることで、コンバージョン率UPを狙うわけです。